羅小黒戦記 日語字幕 (改)2

※修正箇所は赤字

 

■洞窟
無限 「領界」って知ってる?
小黒 なに?
無限 「領界」って言うのは
  お前の力だ
小黒 すごいの?
無限 私の「己界」(コカイ)と同じで
  空間を操る力の一種
  この手の術は「霊域」の特性によって違ってくる
小黒 「霊域」
  そうだ
  「霊域」のあの小屋に泊ればいいじゃない?
無限 私はいいが
  お前には無理だ
小黒 チッ
  ケチ
無限 他人の「霊域」に入るのは危険だ
小黒 なんで
無限 「霊域」の中では
  全てが持ち主の意のままになる
  むやみに入ったら
  まな板の鯉になってしまう
小黒 入らなくてもまな板の魚じゃん
無限 それは違う
  「霊域」の中ではテレポートやテレキネシスもできたが
小黒 今はダメなの
無限 そう
  それは自分の「霊域」にいたから出来たこと
  それに、お前を操り人形にすることも出来る
小黒 分かったよ
無限 もう入りたくはないか
小黒 フン
  --
無限 いいかげんにして
  人様が寝ているんだよ
若水 ムゲンさま
  お久しぶりです、ムゲンさま
小黒 なに
  誰?
無限 大丈夫だ
  みんな私の知り合い
鳩爺 弟子を取ったのか
小黒 弟子なんかじゃない
無限 そう・・・ちがう
鳩爺 戯けたことを
  こやつも空間属性と金属性じゃろう
小黒 あなたたち妖精ですか
鳩爺 いかにも
無限 みんな舘の執行人だ
小黒 妖精もパシリになるんですか
兆岳 はっ?
  パシリとはなんだ
天介 執行人は偉いんだぞ
無限 やってることは同じだ
兆岳・天介 はぁ?
小黒 僕はあっちで寝るから
  おやすみなさい
  --
鳩爺 フーシーを捕まえに行ったと聞いたが
無限 逃げられた
鳩爺 それでは急いで戻らんと
  悠長に来たもんじゃな
  どうするつもりじゃ
無限 色々見せたくて
鳩爺 やはり弟子を取るのか
  同じ空間属性と金属というのは珍しいのう
  それにここ百年も取ってないじゃろう
無限 面倒なだけだ
  あの子には生き方を間違えて欲しくないだけ
  --
無限 ここへ来たのは任務か
鳩爺 そうだ
  シュイちゃんがお主の気配を察知してのう
  どうしても会いたいと駄々こねてのう
  休む所だったのに何キロも歩かされて
若水 うるさいよジジィ
鳩爺 文句でもあるの
  いや、とんでもございません
  --
鳩爺 ところ
  シャオヘイを舘へ連れて行くつもりだな
無限 はい
小黒 チッ
  絶対逃げる
鳩爺 話がまだまとまっておらんか
  ムゲンはなんも言っておらんじゃろう
  こういう人間なんじゃ
  館はいいところじゃぞ
  半人前の妖精を援助したり
  わしら老いぼれに現代生活に溶け込むコツを教えたり
小黒 なんでフーシーを捕まえるの
鳩爺 フーシーか
  フーシーねぇ
  嫌いなヤツではない
  あまりに人間を憎んでるから
  時々とんでもないことをやらかすのでのう
  わしも一度彼と話し合ってみたいじゃが
  いつも門前払いを食らってしまう
小黒 人間はみんな悪いんだもん
鳩爺 それは少し違うのじゃ
  妖精も必ずいい奴ばかりではない
  悪い奴と一言で片付けるのは難しいの
  せっかく人間との共存ができたから
  その関係は大事に守らないといかんよ
小黒 人間と一緒に暮らさなきゃダメなの?
  人間が好きですか
若水 好きだよ
鳩爺 そうでもない
  人里離れた所で暮らす妖精も結構いる
  都市で暮らしていても
  必ず好きって訳でもないからの
  ほら、あそこの二人
  ムゲンでも嫌うのじゃ
天介 勝てるならとっくに殴ってるわ
兆岳 そうだそうだ
鳩爺 よう言うわ
兆岳 ネコちゃん
  おいらと一緒に人間とやりあおう
小黒 やだ
  あんたら弱いだもん
鳩爺 わしも別に好きでもないがの
  わし、昔仙境を持っててのう
  それは立派な所じゃったが
  十数年前から
  観光地にされてな
  チケットを買わないと家に帰れない
  わしは何百年もそこに住んでたんだぞ
  とんでもない田舎じゃったのにな
  今や人間のいない場所を見つけるのは
  難しいんじゃ
若水 私は人間が好きだよ
  いつも面白いものを作るの
  例えばこの伝音箱
  色んなことができるの
  館の妖精たちもこの伝音箱に結構ハマってるわよ
  人間は面白いわよ
鳩爺 ムゲンさまは一番面白いじゃろ
若水 それはもちろん
  あのねあのね
  ムゲンは妖精の為にいっぱい頑張ってきたんだわ
  ムゲンを嫌いになっちゃダメよ
鳩爺 館へ行ってみなさい
  イヤなら
  出て行けばいい
  何せ、わしら妖精たちの縄張りだから
  さあさあさあ
  一杯飲もう
若水 ちょっと待って
鳩爺 無限も
  乾杯
  そこの二人
  一緒に飲もう
  いいだろう
兆岳 飲もうじゃないか
天介 言えてる
鳩爺他 乾杯
■翌日
鳩爺 では,お先に
若水 シャオヘイちゃん
  舘で会いましょうね
無限 あの
  お金が必要なんだが
ハンバーガー屋
小黒 ほう、お金がほしいと?
無限 早くもお金に、目がくらんだか
小黒 お金があればあれも乗れるの?
無限 問題なく買える
■バイクで移動中(日中)
よぉ、彼女
  えっと
小黒 なんでさっきのを買わないの?
無限 免許がない
小黒 使えねぇ
■街で夕食
警察官 よーくきけ
  もう囲まれてるぞ
  無駄な抵抗はやめろ
強盗 来るな
  撃つな、撃たないで下さい。
  これって自首扱いになります?
無限 お腹いっぱい?
小黒 うん
■バイクで移動中(夜間)
小黒 僕、空間系でしょう
  何で空間の術が出せないの
無限 焦ってはいけない
小黒 僕にも"己界"って使えるの?
無限 空間系の術は一つしか使えない
小黒 ”己界”と僕の”領界”どっちが強い?
無限 それは使い手次第
小黒 じゃあ僕の方が強いね
無限 まだまだ、かな。
小黒 (へへ)
小黒 ヤキモチだね
無限 言葉の意味分ってる?
小黒 人間なのに
  なんでそんなに強いの
無限 弟子入りしたいか
小黒 ベーだ
■ホテル
無限 シャオヘイ
  もし舘が気に入らないなら
  いつ出て行ってもいいよ
小黒 信じるもんか
無限 お前には才能がある
  まだまだ強くなるだろう
  舘にいなくても
  その力を悪の道に使ってほしくない
小黒 悪いことなんかしないよ
無限 お前には善悪が分かるのか
小黒 当たり前だ
無限 分かった
  信じよう
小黒 フーシーは悪くない
  お前も悪い人じゃない
  いい人でもないけど・・・かな
■画虎の店
鳩爺 タチが悪いのう
若水 本当に知らない人ですか
  そうだ
  これ持っていてください
  その人の顔を思い浮かべてみて
  はい
  もらいますね
  この人ですか
画虎 そうです
  木属性の妖精でした
若水 フーシーです
鳩爺 フーシーじゃと
  妖精には手を出さないはずだが
画虎 力を奪われたのです
鳩爺 なんじゃと
  フーシーにはそんな術が使えるのか
天介 聞いたことないぞ
兆岳 偽物じゃねぇか
鳩爺 隠していたのか
  力を奪うのは禁忌のはず
  結論を急ぐ必要はないが・・・
  じきに分かるだろう
  シュイ
  わしらの方が速いから
  先に行こう
若水 分かりました
鳩爺 ガコさん
  彼らはあなたを舘まで護衛します
画虎 はい
鳩爺 行くぞ
■トンネル
小黒 まだなの
無限 トンネルを出たらすぐ
■龍遊市
無限 降りよう
小黒 着いたの
無限 ガソリンが切れたらしい
  地下鉄で行こう
小黒 チカテツ
無限 長い車のことだ
  怖いのか
小黒 怖くなんかないもん
無限 おいで
小黒 街で歩くのが嫌いなだけだ
無限 知ってる
小黒 ここ人間の町でしょう
無限 そう
  舘のほとんどがこういう町にある
  ここは龍遊という町
  一千万の人間と
  五百の妖精がここで暮らしている
小黒 そんなにいるんだ
無限 町の生活を好む妖精はそれなりにいる
  好きなライフスタイルで人間と共存する
  だたし、一つ約束がある
  妖精であることは絶対隠す
紫羅蘭 ムゲン様
  気配を感じて来ちゃいました
無限 仕事中?
紫羅蘭 お花の配達です
  あら、可愛い
  拾ったんですか
小黒 ここで休んでるだけ
紫羅蘭 仲間ですね
  ごめんなさい
  お詫びに
  お花、どうぞ
小黒 お前も執行人か?
紫羅蘭 まさか
  ただの花の妖精です
  私も昔ムゲンさまに助けられましたよ
  これから舘に行くんですか
無限 そう
  シャオヘイを連れて
紫羅蘭 じゃあ、いつでも会えますね
  あっ、配達に行かなきゃ
  ムゲン様
  行ってきます
  シャオヘイちゃん、また舘で会いましょうね
  そうだ
  龍遊へようこそ
  きっと好きになりますよ
  バイバイ
小黒 妖精がたくさんいるって本当なのかな
無限 本当だ
  行こう
  後もう少しだ
  そういえば
  地下鉄の中はペット禁止だったな
小黒 あ、そう
■地下鉄駅構内~地下鉄
小黒 これはなに?
  ここは地下なの
阿赫 目標が入って来た
小黒 車だ
  ナガーイ車だ
無限 こっちだ
小黒 じゃあこっちは
無限 方向が違う
  列に並んで
  ちょろちょろしない
無限 手を出すな
  彼らは操られている
  目的はなんだろう
小黒 これはなに
無限 転送術
阿赫 こんにちは
叶子 気付かれた
阿赫 仕方がない
  この転送術じゃ距離は短いからな
叶子 こんな騒ぎになっちゃ地下鉄止まるぞ
阿赫 運転手を操ってくる
  ここは任せた
  --
運転手 はい
  わかりました
  --
女の子 お兄ちゃん
  お兄さん、その子、具合が悪いんですか
父親 あの
  あなたの子どもですか
おい
  あんたの子どもじゃないよな
父親 答えてください
乗客 おい
  なんか言え
  人身売買じゃないですか
  自分の子供にこんなことはしない
  子どもを降ろしなさい
  親には見えないな
  子どもを離せ
小黒 なにをした
  --
叶子 腕前を見せてもらうぞ
阿赫 やつを止めろ
  貴様
無限 シャオヘイ
小黒 フン
  --
乗客 何があったんだ?
無限 倒れている人は頼んだ
  硬いな
  よくやったよ
  けどパワーは足りていない
  負けたから周りに当たり散らすなんて
  外道だな
乗客 なんなのよ、あの人たち
  化物だ
  あの子、なんなの
  私たちを食べたりしないよね
  変なこと言わないで
無限 大丈夫?
小黒 なんてことない
無限 じゃあ、行こう
女の子 お兄ちゃん
  ありがとう
小黒 いいって!
■地下鉄屋上
無限 モテモテだね
小黒 ふん
無限 舘の人はじきにくる
  しばらくここで待とう
小黒 なんで僕を捕まえるの
無限 分からない
  後で聞く
小黒 なんでここで座るの
無限 人に写真を撮られると
  後始末が面倒くさくなる
  あの運転手の目が覚めなかったら
  電車を止めるぞ
小黒 僕が人間を守るなんて
無限 よくやったと思う
小黒 ふん